ltm✖️ROKX山の1軍パンツ

誰にでも、いつか行きたい山がある。
地図を眺めては思い浮かべる、目標の山や、歩いてみたいトレイル。
その日に履いてほしいパンツを作りました。

85日、このパンツだけだった

東海自然歩道を85日かけて歩きました。
そのあいだ、歩いてるときも寝るときも、履いていたのはこのパンツの色違い2本、グリーンとネイビーだけです。

よく伸びるから、足がちゃんと上がる。登りもガッツリ踏み込めるし、そのまま一日歩ける。
夜もそのまま寝る。締めつけないから、パジャマみたいにしっかり眠れました。

85日、ほかのパンツはいらなかった。
だから「山の1軍パンツ」です。

コラボブランドROKXとは?

一緒に作ったのは、クライミングパンツの名門ROKXです。

ROKXは2000年、マイク・グラハムが立ち上げたブランドです。グラミチの生みの親で、1970年代には伝説のクライマー集団「STONEMASTERS」の一人として、ヨセミテで多くのルートを開拓した人です。
ブランド名は、ROCK(岩)とEXTREME ACTIVITIES(クライミング)を合わせたもの。「EXTREME CASUAL」をコンセプトに、厳しい環境でも快適に動ける服を作っています。

僕にとっては、YouTubeを始める前からの憧れのブランドでした。
外岩でボルダリングをしていた頃は、いつもROKXのデニムを履いていました。岩に何回擦れても、なかなか破れない丈夫なデニムでした。岩に引っかかりながらも、なんとか登っていたのを覚えています。

そのROKXと、一緒にパンツを作れることになりました。

2016年11月 

生地は悩んだ挙句ナイロン90%ポリエステル10%

生地:小さい体でも、足が上がるように

生地はナイロン90%、ポリウレタン10%。ほかのパンツだとポリウレタンは8%くらいが多いんですが、うちは10%にしました。

山で、小柄な女性が「段差高すぎ!」って愚痴を言ってるのを何回も見てきたんです。足が上がらないと、それだけでしんどい。憧れの山に行く日くらい、ストレスなく歩いてほしい。だからストレッチは譲れませんでした。

伸びるだけじゃなくて、履いてるうちに馴染んで、最初よりやわらかくなってきます。耐久性も、東海自然歩道で杭に引っかかって、ありえないくらい伸びたことがあったんですが、それでも破れませんでした。

ただ、ポリウレタンは熱に弱く、ストレッチの服ならどれもそうですが、何年か履くと少しずつ伸びが落ちてきます。それでも、伸びることを選びました。長く履いてもらうために、乾燥機とアイロンだけは避けてください。

シルエット:どう履いても成立する

最近のパンツは太めが多いですよね。
ltmは「生涯登山」がテーマなので、流行りに寄せすぎず、何年も履けるようにしたかった。それで、やや太めに落ち着きました。

お腹の位置でしっかり履けば、すっきり見えます。腰骨まで下げると、ゆったりした感じになる。どっちで履いてもいいように作っています。

裾に向かっては細くしてあります。歩いてて足元が見えないのが嫌なので。

クライミングパンツROKXらしさ:足が180°開く

股下には、ROKXのクライミングパンツと同じガゼットクロッチ(マチ)が入っています。

実際に山で180°も足を開く人は、ほとんどいないと思います。でも、生地のストレッチなしで、形だけでそこまで開くんです。これはかなり頼もしい。

そこに生地のストレッチが加わるので、段差の大きいところでも、足が引っかからずにぐっと上がります。ハイステップに強いパンツになりました。

カラー展開

色は、ltmの定番のネイビーとグリーンの2色です。どちらも合わせやすい色にしました。

山越ネイビーは、光の加減によっては黒と間違えるくらい濃いネイビーです。何にでも合わせやすい色で、内ポケットは水色です。

山ごもりグリーンは、内ポケットがピンク。こっちは履いているうちに少しずつ色が抜けて、いい感じのくすんだグリーンになってきます。新品のときと、履き込んでからと、2回楽しめる色です。

山ごもりグリーン 左側8ヶ月着用/右側新品

サイズ

サイズ:150cmくらいから175cmくらいま

サイズはXS〜Lの4つで、身長150cm前後の人から175cmくらいの人まで履けます。

詳しい寸法はサイズ表を見てください。

結局、ナイロンベルトが一番だった

登山パンツって、歩いているうちにずれてきませんか?僕はこれがずっとストレスでした。

紐で締めるタイプ、ウエストがゴムのタイプ、ボタンを押してゴム紐を引っ張るタイプ。これまでいろんな登山パンツを履いてきて、それぞれに良さはあります。でも、長時間歩いたり、大きな段差を登ったりしているうちにずれてきて、何度も引き上げたり締め直したりするのが嫌なんです。ロングトレイルだと、こういう小さなストレスが積み重なってきます。

いろいろ試して、結局一番よかったのが、ナイロンベルト一体型でした。クライミングパンツでよく使われている、ウエストにナイロンベルトが付いたシンプルな仕組みです。考えてみれば、クライミングでパンツがずれたら困りますもんね。しっかり締められて、激しく動いてもずれにくい。

今年、東海自然歩道を約1000km歩いて、びっくりしたことがあります。343gのクマスプレーをポケットに一日中入れていても、ずれなかったんです。しかも、座っても邪魔にならない。余計な機能はいらない、ずれないことが何より大事だと、改めて感じました。

だから山の1軍パンツも、迷わずナイロンベルト一体型にしました。目立たない部分かもしれませんが、僕にとっては絶対に外せないところです。

ポケット:「どこ入れた?」をなくしたかった

ポケットは左右にひとつずつ。その中に内ポケットがひとつずつ。これで十分です。

東海自然歩道みたいなロングトレイルを毎日長時間歩いてると、体も頭もヘトヘトになって、もう何も考えたくなくなるんです。そんなときにポケットが4つも5つもあると、「あれ、どこ入れたっけ?」が始まる。それが本当に面倒で、だから減らしました。

内ポケットは、最初は外と同じ生地と色にするつもりでした。でも外の生地はよく伸びるから、スマホを入れると歩くたびにブラブラ揺れる。これがずっと気になって、内ポケットだけ伸びない生地に変えました。

どうせ生地を変えるなら、色も見やすくしようと思って。グリーンのパンツにはピンク、ネイビーのパンツには水色を入れています。のぞいた瞬間に分かる色です。iPhone Proもちょうど入ります。

どうしても付けたかった前ジッパー

前にジッパー付けてます。
最近はジッパーなしのパンツが多いけど、ここはどうしても付けたかった。
東海自然歩道を歩いてると、パンツは一日中、何日も履きっぱなし。歩くときだけのものじゃなくなる。
山小屋のトイレは和式が多くて、ジッパーがあるとガバッと広げてできる。小のときも気を使わなくていい。
骨盤が引っかかって履きにくい人も、ジッパーを開けたまま履けるから楽です。

最後に

誰にでも、いつか行きたい山がある。その日に、何も気にせず歩いてほしい。そう思って、憧れだったROKXと一緒に作りました。

ltmのテーマは「生涯登山」。このパンツも、何年も一緒に山へ行ってもらえたらうれしいです。

ltm × ROKX 山の1軍パンツ
価格:17,600円(税込)
カラー:山越ネイビー(内ポケット:水色)/山ごもりグリーン(内ポケット:ピンク)
サイズ:XS/S/M/L(身長150cm前後〜175cmくらい)
素材:ナイロン90%、ポリウレタン10%

予約販売中です。11月上旬に出荷予定です。

¥17,600(税込)