今年も、ltmの手ぬぐいができました!(制作秘話)

ltmでは、毎年1回だけ手ぬぐいをつくるのが恒例になっています。

理由はシンプルで、アイデアが「降ってきた時」だけしか作らないから

アイデアが降ってこないなら、今年は出さない。

そのつもりでした。

ltmの手ぬぐいは、毎年「これだ!」というひらめきがあって初めて制作に入ります。

逆に言えば、納得できるアイデアが出てこないうちは絶対に作らない。

だって、妥協して作っても、自分自身がワクワクしないから。

そんな中で迎えた2025年。

1月が過ぎてもまったくアイデアが浮かばず、

「今年はもう出さない年でもいいかな」と思っていました。

ところが――

2025年2月1日のポップアップ当日の朝。

寝て起きた瞬間、**ふっとアイデアが“降ってきた”**んです。

その勢いのまま、午前中の空き時間にInstagramでデザイナー探し。

通常なら、自分の発想と感性が合うデザイナーを見つけるのは

恋人探しと同じくらい難しいものなんですが……

わずか2時間ほどで理想の方を発見!

スムーズすぎてちょっと怖いくらいでしたが、

そこからは一気にやりとりが進み、今回の1枚が完成しました。

今年も、思いとひらめきがしっかり詰まった手ぬぐいになっています。

で完成したのはこれ!

今年の手ぬぐいは2025「山で働くひと」ありがとう手ぬぐい

「朝もや」ホワイト
今年のltm手ぬぐいは、

山で働いているすべての人たちへ、感謝の気持ちを込めた1枚です。

色は「朝もや」ホワイトと山あいブルーグリーンの2種類

登山をしていると、あたりまえのように整備された登山道、

安全に利用できる山小屋、切り拓かれた森や林道に出会います。

でもそれって、誰かが支えてくれているからこそなんですよね。

そんな想いから生まれたのが今回の手ぬぐい。

登場しているのは、実際に山で働く方々のイラストたち。

  • 林業従事者(Forestry worker)
  • 山岳ドクター(Mountain doctor)
  • 山小屋スタッフ(Lodge staff)
  • 山岳ガイド(Mountain guide)
  • 登山道整備(Trail maintenance worker)
  • 山岳救助隊(Mountain rescuer)

他にも本当にたくさんの職業の方が山を支えてくれていますが、

今回パッと思いついた、代表的な方々をピックアップして描いてもらいました。

左上には、

**「山で働いている人ありがとう!」(Thank you to those who work in the mountains)**の英語メッセージ。

そして、その右にはこんな一文を入れています:

「山を生かし続けてくれているすべての人の手や人の心へ。

静かな強さと尽きることのない気配りに感謝します。

あなたたちがいるから、山道は安全でいられます。」

正直、説教くさくしたくはなかったんです。

でもこの手ぬぐいを見たときに、

ほんの一瞬でも「そうか、こういう人たちがいるから今登れてるんだな」と思ってもらえたら。

それだけで十分です。

そして、静かに山を支えてくれているすべての人へ。

この手ぬぐいを通して、

「ああ、そうだったな」って、ふと思い出してもらえたら嬉しいです。

皆さんにも、

この想いと一緒にじんわりと届けばと思っています。

今年は110cmの手ぬぐい!


通常、手ぬぐいといえば90cmのものが多く見かけられますよね。

私たちもこれまでポップアップイベントを開催する中で、多くのお客様から「もっと長めの手ぬぐいが欲しい」という声をたくさんいただいてきました。

そこで今回、そんなみなさまの声をしっかりと反映して完成したのが、なんと110cmの特別な手ぬぐいです!

110cmという長さがもたらすメリットは、使ってみると驚くほど実感できます。

110cm手ぬぐいは90cmより汗をたっぷりと拭けます!

例えば、首に巻いて汗を拭いても、そのまま頭まで届くという絶妙な長さ。山歩きやアウトドアで首回りの汗を拭きながら、そのまま頭もサッと拭けるのは嬉しいポイントですよね。

さらに、生地の面積が広いため、一度でたっぷり汗を拭き取れるのも特徴のひとつ。何度も絞って拭き直す必要がなく、快適さが格段にアップします。

日よけとしても使える!

110cmという長さは男性でも女性でも頭に巻いて首根っこや顔まわりをしっかり日よけできる万能サイズ。強い日差しを遮り、紫外線から守ってくれる強い味方になってくれます。

この特別な110cmの手ぬぐい、ぜひ一度お試しください!

末端処理は手ぬぐい本来の個性を活かすため、切りっぱなし!

今回のltm手ぬぐいは、**あえて“切りっぱなし”**の仕様にしています。

実はこれ、手ぬぐい本来のあり方に立ち返った、とても大切なこだわりなんです。

「えっ、端がほつれてこないの?」と心配される方もいるかもしれません。

でも大丈夫。数回洗っていくと、自然にほつれが落ち着いて“縁”のようにまとまっていきます。

それどころか、切りっぱなしだからこそ得られるメリットが、じつはたくさんあるんです。

1. よく乾く。だから、雑菌がつきにくい

端を縫わずに処理しないことで、通気性と吸水・乾燥スピードが抜群に良くなります。


手ぬぐいの端を切りっぱなしにしておくことで、水分が溜まりにくく乾きが早くなります。生乾きの匂いも軽減され、雨や汗で濡れてもすぐに乾くため、連泊の山行やロングトレイルでも快適に使い続けられるのが特徴です。

汗をしっかり拭いた後でも、短時間でサラッと乾いてくれるのは山でも日常でも嬉しいポイント。

乾きが早いということは、雑菌の繁殖も抑えられ、ニオイの発生も少ないということでもあります。

2. 応急処置にも対応できる

そしてもうひとつ。

切りっぱなしの手ぬぐいは、いざというとき**「裂いて使える」**んです。

たとえば、登山中に軽いケガをしたとき。

ガーゼがない、包帯がない——そんな場面でも、手ぬぐいをスッと裂いて、止血用に巻くことができます。

昔ながらの山仕事や農作業では、この使い方がよくされてきました。

手ぬぐいは**“裂いてこそ使える”**。それが本来の知恵でもあるんです。

切りっぱなしの素朴さと、合理的な機能性。

それがltmの手ぬぐいの「原点回帰」な魅力です。

道具としての手ぬぐいを、ぜひあらためて体感してみてください。


「ほつれ」も手ぬぐいの味わいです。— 切りっぱなしとの付き合い方 —


切りっぱなしの手ぬぐいを使うと、最初は端がほつれてきます。

でもご安心ください。

実はこれ、「手ぬぐいあるある」なんです。

使って、洗って、ほつれた糸をハサミでカットして……を何度か繰り返していくと、自然と“ちょうどいいところ”でほつれが落ち着いていきます。

端は次第にフリンジ状になり、それ以上ほつれることがなくなります。

これが、昔から続く手ぬぐいの知恵。

長く使ううちに、少しずつ育っていく感じもまた、愛着が湧くポイントです。

ただし、ひとつだけご注意を。

ほつれた糸をハサミで切るとき、**絶対に「引っ張らない」**ようにしてください。

糸を引っ張ってしまうと、布にシワが寄ったり、生地がヨレてしまう原因になります。

“ほつれ”は育つ手ぬぐいの証。

切りっぱなしならではの味わいを、ぜひ楽しんでみてください。


なお、この手ぬぐいのltmオンラインサイトでの売上の1%は、山で働く人たちを支える公益社団法人日本山岳会に寄付されます。

山を楽しむだけでなく、支えてくれている人々への感謝の気持ちも込めた一枚です。

¥2,860(税込)